歯周病

このような症状は
ありませんか？

歯周病（歯槽膿漏）チェックリスト

• 歯や歯茎がしみることがある
• 歯茎が腫れている
• 歯磨き時に歯茎から血が出ることがある
• 歯の隙間に食べ物が詰まりやすくなった
• グラグラと揺れる歯がある
• 歯が長くなってきた（歯茎が下がってきた）
• 疲れている時などに歯茎に違和感がある
• 口臭が強くなった気がする
• しばらく歯科検診を受けていない（１年以上）

※上記項目に１つでも心あたりのある方は、なるべく早めに歯科医院で検診を受けることをお勧めします。

当院の歯周病治療

全身の健康まで見据えた
包括的な歯周病治療

近年の研究では、歯周病の原因となる菌は口の中だけでなく、糖尿病や心臓病など全身のさまざまな疾患や健康に影響を及ぼすことが分かっています。

当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせて歯周病を改善・予防し、さらに総合的な観点から全身の健康へとつなぐ診療を行なっています。
お口周りのことで少しでも気になることがございましたら、まずは一度当院へご相談ください。生涯にわたって食事や日常生活で困ることなく笑顔で過ごせるように、スタッフ一丸となって親身にサポートします。

歯周病（歯槽膿漏）とは？

1. 歯周病とは、歯の周りの組織（歯肉・歯槽骨・歯根膜・セメント質）に炎症を引き起こしている病気の総称です。症状の進行段階によって呼び方が異なり、炎症が歯肉のみの状態を「歯肉炎」、炎症が歯槽骨や歯根膜にまで及んでいる状態を「歯周炎（歯槽膿漏）」と呼びます。

   歯周病の症状が進むと歯茎や歯を支えている骨が痩せ、やがて歯が動揺（グラグラする状態）するようになり、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

   

歯周病の原因

1. 歯周病は、口の中に存在する細菌による感染症です。歯周病の原因となる菌は様々ですが、菌の塊である歯垢（プラーク）や歯石が歯肉溝（歯と歯茎の境目）で増殖することによって歯周病を発症してしまいます。

   歯周病を発症すると歯周ポケットを形成して歯茎が腫れたり、出血するようになります。これにより歯周病菌がさらに増殖しやすい環境となり、歯周病の症状がより進行します。やがて菌が骨を溶かし、歯は支えを失っていくこととなります。

   歯周病を引き起こすのは口の中の原因菌ですが、歯周病を悪化させる要因としては、歯並びや噛み合わせの不正、生活習慣やストレス、さらには糖尿病などの全身疾患なども密接に関わっています。

   

全身の健康と歯周病の関連性

糖尿病と歯周病

生活習慣病の代表ともされる糖尿病と歯周病ですが、これらの病気にも深い関連性があることが分かっています。抵抗性が大きく関与しており、歯周病の治療を行うことで、血糖値が改善に向かったという報告もあります。

妊産婦さんと歯周病

歯周病菌による歯茎の炎症によってサイトカインという物質が生じることがあり、これが低体重出産の原因となる早産や胎児の成長不足などにつながる可能性があるとされています。妊産婦の方や妊娠を望まれる方は、なるべく早めに検診を受けることをお勧めしております。

動脈硬化と歯周病

歯周病菌が歯茎から血管の中にまで入り込むと、心臓の周りにある血管の壁にはり付き、動脈が硬く狭くなるとされています。これにより血液の流れが悪くなることで、心筋梗塞や狭心症などの発症リスクを高める可能性があります。

歯周病の治療について

歯周病を改善・予防するために
重要なポイント

歯周病治療において重要なのは「歯周病菌の数を減らす」こと、そして「お口の中を歯周病菌の存在しにくい環境を整える」ことです。その上で、その他の歯周病を悪化させる要因を取り除いていくことが大切です。

また、歯周病菌を減らしていくためには、患者様ご自身が毎日の適切な歯磨きを継続して行うことが不可欠となります。
口腔管理のプロである衛生士の指導のもと、正しいセルフケアを身につけて実践して頂き、歯周ポケット内のプラークや歯石をプロフェッショナルケアで隅々まで取り除くことで歯周病の改善と予防を図ります。

症状段階別の治療法

歯肉炎
（歯周ポケットの深さ1～2mm）

1. 歯茎のみに炎症を起こしている状態です。まだ痛い・しみるなどの自覚症状はほとんどありませんが、歯磨きの時や硬いものを食べた時に出血しやすくなる場合があります。

   

   治療法

   専門的な歯のクリーニングで細菌の数を減らし、歯磨きなどの適切なセルフケアの仕方について丁寧に指導をさせていただきます。

軽度歯周炎
（歯周ポケットの深さ3～4mm）

1. 歯を支えている骨が溶け出した状態です。歯ブラシで血が出たり、歯がうずいたり、歯茎が腫れぼったく感じるなどの症状が現れます。しかし一般的な初期段階では、まだ無症状なことも多く注意が必要です。

   

   治療法

   スケーラーと呼ばれる専門の器具を用いて、歯の表面や根の周りに付着したプラーク（歯垢）や歯石（歯垢が固まったもの）をキレイに取り除きます。

中等度歯周炎
（歯周ポケットの深さ5～7mm）

1. 歯を支えている骨が1/3～2/3ほど溶けた状態です。水がしみる、歯磨きをすると血が出る、歯茎が腫れたり治ったりの症状を繰り返します。また、歯がグラグラしはじめ、膿が出たり口臭が強くなる場合もあります。

   

   治療法

   プラークや歯石の除去を行います。歯周ポケットの奥深くに付着した歯石除去には痛みを伴うこともあるので、事前に麻酔を施します。症状によっては外科的な治療を行う場合もあります。

重度歯周炎
（歯周ポケットの深さ7mm以上）

1. 歯を支えている骨が2/3以上溶けた状態です。歯の周りを指で押すと白い膿がにじみ出て、口臭が強くなる場合があります。歯が動揺して硬いものが噛みにくくなり、歯ブラシで頻繁に出血するようになることもあります。放置してしまうと、歯が自然と抜け落ちることもあります。

   

   治療法

   プラークや歯石の除去、外科的な治療を行います。状態が改善しない場合には、抜歯となるケースもあります。こうした状態になる前に、気になった時になるべく早めに検診を受けるようおすすめしております。